10. 部下の成長を妨げていた真の正体

10. 部下の成長を妨げていた真の正体

コーチングを受けるようになって、不安が一つひとつ解消される中、会社では新プロジェクトが発足し、私にも部下がつくことになった。しかし、うれしいと思っていたそんな気持ちも1週間たたないうちに消えた。毎日、目の前の仕事を片付けながら、部下への指示をしなければならない現実に、次第に仕事に追われ、心身ともに疲れ果て、どうしてよいのかわからなくなっていた。

堀口「自分が10点出来ることがあるとすると、部下の人たちは、何点くらいの位置にいるんですかね?」
自分「3点くらいです」
堀口「ということは、あと7点分も可能性が残っているわけですね」
自分「!!」
堀口「部下の成長の機会を奪っていませんか?」

この瞬間に目から鱗が落ちた。
そうだった。部下はあと7点分も成長することができるのだ。3点分しかできないから、自分がやらないといけないと思っていた。成長の余地があるなら、仕事を任せ少しずつ成長してもらえばいい。自分は、信頼し、成長させることを忘れていた。
「明日から、積極的に仕事を任せるようにしよう」
そう心に誓い、その日のコーチングが終了した。
翌朝、早速、部下に仕事を任せることにした。ちょっとハードルが高そうなことでも、はじめに説明し、わからなかったらその場で何度でも聞いてもらって構わない、と伝えた。こうして、次第に仕事を任せられるようになった。
部下にとっても、ハードルの高い仕事を任せられ、それをやり遂げることは、自信につながったようだ。仕事に追われ、疲れ果てていたことが嘘のように無くなった。

私自身にとっても、部下に仕事を任せることで、大きな気づきがあった。
それは、
「人の成長というのは、こんなにうれしいことなんだ」 
ということ。大切なのは、まず自分が相手を信頼することだったのだ。
私は、リーダーとして、そして1人の人間として、大切なことを学んだのだ。

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