16. 『心の声ノート』で、わたしの本当の声を見つける

16. 『心の声ノート』で、わたしの本当の声を見つける

コーチングのテーマを決めるために、自分を振り返ってみた。
会社に不満があるが、やる気があるようにふるまっている。
転職を考えても具体的なことは思いつかない。
「本当の私はどうしたいのだろうか?」全く見えてこなかった。

「あの・・・自分の心の声、聞いてますか?」堀口さんが言った。

「心の声・・?」

そんな様子の私に、堀口さんは驚きの声をあげた。

「えーーーーー !それはまずいです! 自分党ゼロ議席ですよ!!」

正直かなりショックだった。今まで私は人の事ばかり考えていた。

「議席数を増やすには読書がおすすめです。共感できるところや興味のわくところが 『心の声』だから、線を引いてみましょう」

「日々気づいた事をノートに書き出していくのもいいですね。『感謝できること』『成長できたこと』を書いて自分をねぎらう場にするといいですよ」

第1回目のセッションで、この二つを実行すると決めた。

「心の声ノート」で、小さな事でも自分をねぎらってみた。
次第に自信がついてくるのを感じた。
『心の声ノート』は正真正銘、私の『心』になった。

ところが、仕事も充実するはずだったが、次第に投げやりな気分になっていった。
「今、私はじっくり接客するより次々とお客様に売っていきたいんです。
でも、今はお客様が少ない店だからそれができないんです。おもしろくないです」

「接客販売の醍醐味は、やっぱり客単価アップではないですか?お客様が少ないショップなんだったら、その中でしっかり接実できる人を捉まえて、 1点でも2点でも多く買っていただけるようにすることを考えるべきでは?」

はっとした。 急に自分が恥ずかしくなった。
すぐに買ってくれそうなお客様を選別していた。 会社からいい評価もらうためだった。
目が覚めた。 やり直そう!そう決心した。

結果はすぐにあらわれた。なんと売上が昨対120%を超えた。
落ち着いている自分が、別人のようだ。

最後のセッションで、一番気になっていた扉をついに開けた。
その頃、私は長年交際していた男性と別れていた。 心身ともにボロボロだった。
「せっかく前向きになっているのに、今更なぜ?」

今のもやもやしている様子を話していった。

「何でしょう。彼に何か話したいんですか?」

「言いたい事・・は特にないかな・・」

「何か聞きたいんですかねぇ?」

質問にひとつずつ答えるうちに、少し見えてきた。

「彼にとても感謝していて、それを伝えたいということなんじゃないですか?」

あぁ、そうだ。私は彼に感謝している。

「心から彼に感謝していて彼の幸せを願っていれば、それは伝わりますよ」

涙があふれた。 過去の未消化だった気持ちを話せてすっきりとした。

これからも、いい事ばかりではないかもしれない。
だが、心の声を聞けば、必ず進む方向が見えると信じている。

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