18. がんばっているのにわたしの幸せにつながらない

18. がんばっているのにわたしの幸せにつながらない

卒業以来ずっと同じ企業に務めて7年半が経っていた。
仕事に情熱を持てるようになりたくて、自己啓発系の本は手当たり次第に読んだ。
「今いる環境で成果を出せない人はどこへ行っても成果を出すことはできません」 そのとおりだと思った。
でも成果って何? 結婚が決まっていたが、仕事の愚痴ばかり言う自分が婚約者に申し訳なかった。

入社5年目に出会った彼との結婚式を挙げた。
その結婚式二次会で、夫が手紙を読んでくれた。

『(前略)敦子にお願いがあります。
もっと、敦子が敦子自身のことを好きになってあげてください。
大切にしてあげてください。

悩んだり苦しんだりすることがあったら、自分ひとりで抱える前に、
僕や、敦子の
ことを愛してくれる周りの人に話してください。
二人にとっての幸せが何か、って考えると、
それは「敦子が笑顔でいること」だと本気で思ってます。

だから、今よりも、敦子の笑顔がもっとたくさん見られるように、
全力で頑張りたいと思います』

どんな方法を使ってでも、絶対に自分を好きになる。
そう心に誓った。

そして、堀口さんの対面コーチングを申し込んだ。
「仕事がどうしても好きになれないんです。成果も出してないし。7年働いたけど、 ぜんぜん興味が持てません。かといって何がやりたいかもわからなくて・・・」

「何か好きなこととかあるんですか?」

「好きなことは・・・お花です。友達の結婚式にウェルカムボードを作って プレゼントするのは楽しいですね 」

「じゃあ、お花やればいいじゃないですか! ウェルカムボードを売ったらどうですか?」

「エーッ!? 花!? いや・・・・それが出来れば幸せですけど、経験もないし。 趣味でやっているだけだし・・・それに、ちょっと話がそれますけど、 『今の環境で成果を出していない人はどこに行っても成果を出せない』って言うじゃないですか?私、今の会社で成果を出していると思えないんです」

「ふーん。成果出てないですか? でも7年も働いたんですよね。どんな仕事をしてきましたか?」

「はい。最近だと愛知県の製造業さんでオフィス改革に向けた構想立案というプロジェクトに参画しました」

「え、愛知?じゃ、出張ですか?成果出してないなんて気のせいですよ! 普通、成果を出してない人を出張には行かせないですよ。成果出していますよ。 7年も良くがんばったじゃないですか。会社、辞めても大丈夫ですよ」

「・・・・」

大粒の涙が頬をつたって落ちていった。
『私は成果を出している。私は十分がんばっている』
ずっと、誰かに認めてもらいたかったのだと思う。

「あと、受験勉強もがんばったんですね!」

「は、はあ・・・世間では一流大学と言われている大学を出ました。親や先生に認められたくて興味のないことをあんなに頑張ったのに、 私の幸せにはちっともつながってなくて、馬鹿馬鹿しいです。幼稚だと知っていても、 親や先生を恨めしく思ってしまいます。時間を返せ!って・・・」

「おーーーー!  嫌いなことなのに、有名大学に合格できるくらい努力するなんてすごいパワーを持っていますよ。 そのパワーを好きなことに使ったら、 スゴイことになりますよ!!」

「そう・・・です・・・か・・・」

90日コーチングへ進んだ。
3回のセッションを通して、パンフレットが出来たことが自信になった。 怖くて仕方なかったはずの「会社を退職する」というステップを踏み出していた。「いつの間にか」何か面倒な仕事を頼まれたり、嫌なことがあったりしても全く 落ち込まなくなっていた。

なぜ、「いつの間にか」私は変化できたのだろうか? 変化は自分自身にしか起こせない。でも、「何かが自分に不足している」と考えていた私は、変化するスタートラインにさえ立てなかったのだ。
堀口さんが「そのままでいいです」って何度も全面肯定してくれて、 初めて変化のスタートラインに立てるようになった。 自分を全面肯定できるようになったら、周りの人を全面肯定したくなった。 肯定的なコメントをもらうことも増えて、幸せ感が日々増していった。

心で誓ったとおりに、自分を大好きになれた。人生を120%楽しんでいる。

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