21. 笑う門には『結果』きたる

21. 笑う門には『結果』きたる

私は、ハンバーグレストランで秘書をしている。
社内では「接客ロールプレイングコンテスト」に向けての取組みが始まった。
「今年こそは入賞者を出したい!」
どうやって、出場者のモチベーションを上げていこうか…?

出場者は、朝9時から1時間「訓練」を毎日実施。
駄目なところを指摘していく「訓練」だった。

叱っても言葉は出てこないし、どうしたらいいんだろう???
「叱って育てる」という社風の中で育ってきたので、どう引き出していくか?
ということが、自分でもよくわかっていなかった。

「訓練をしている時に参加者は、なかなかうまい言葉が出てこないんです。
良い言葉をそのまま繰り返し言わせて覚えこませるようにしたらいいのか?
なんか、あんまりやる気がない人もいるし・・・・」
「でも、みんな朝早くからがんばってきているんですよね。それだけですごいじゃないですか。部活みたい!朝練だ!!(爆)」
「『朝早くからくるだけですごい』という捉え方は、自分の中にはない考え方でした。『来ることが当たり前』と考えてしまっていました。まずは、みんなをねぎらえますね」
「そうですよ!!それは、やる気がなきゃ絶対できないですよ!!」
「そうですよね!みんなやる気ありますね!!」
みんなが来るだけですごい、やる気の表れ!かぁ・・・としみじみ感じた。
「訓練」なんてねぇ~、軍隊じゃあるまいし…、
「朝練」のほうがずっと気分がいい。

続いて「朝練」の内容について、現在の練習の様子を堀口さんに伝えたら
「練習内容に関してはそれじゃ駄目ですね」とあっさり言われた。
「質問をして考えさせることが大事だから、視点を投げかけなければいけないです。言葉はアクセサリーなので、おいしく感じてしまう言葉を使うことが大切です」
「おいしく感じてしまう言葉…、ですか?う~ん、でも、そうですよね。自分で考えないと言葉は自分のものにはならないし、おいしそうに聞こえてこない。時間はかかるかもしれないけれど、相手に考えさせることをしていきます」
「ただ考えてもつまらないから、誰かをイメージして、この人だったらなんて言うだろう? ってみんなで考えてみたらどうですか?そうだな…、たとえばタモリさんとか?」
「わははは!タモリさんが何て言うか?ですか!なんかすご~くマニアックなことを言いそうです。 『このクレソンはね…』、とか、『このハンバーグの形は○○さんの形です』『あの人は手形に特徴があって…』、とか」
なんだか楽しくなってきた!

そして、堀口さんとサービスがいいという有名レストランに出かけたりもした。
そこで感じたことを「朝練」で少しずつ発信していった。

ロールプレイングの中でも○○さんのこういう接客はいいとか、この言葉がいい!とか 積極的にいいな!と思うものは直接伝えるようにしていった。
自然と朝練の雰囲気も楽しいものになっていき、
笑い声も頻繁に聞かれるようになってきた。
ロールプレイングコンテストでは、念願の3位入賞!!
社内初の快挙を成し遂げた。
「笑う門には『結果』きたる」。

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